HIDヘッドランプを新型に交換

2016年12月

前回、ヘッドランプをHID化したのが2004年の12月でしたので、それからちょうど12年、ついに片方が点かなくなってしまいました。
(「HIDヘッドランプ取付」参照)

一回バルブは交換しているのですが、バルブを左右で入れ替えても同じ側が点かないので、今回はイグナイター等の回路側が壊れた様です。

前回取り付けた「サンヨーテクニカ」の製品は、当時は3万円ほどで大変安い製品でしたが、故障が多い等、あまり評判はよくありませんでした。
私の場合も、一度Hi/Lo切り替えモーター部分が破損しバルブを交換しましたが、あまりHiを使用しないためか、12年も長持ちしましたので値段の割りに良い製品だったと思います。

このような電装品は、日進月歩でどんどん良くなって、値段も安くなっています。
換装にあたり、すずたかさんのHPを参考にさせて頂きまして、今回は「HID屋」の「輸入車専用 55W HIDキット H4 Hi/Lo ショートタイプ」を選択しました。
(すずたか師匠、いつもお世話になっております。)

HID屋の製品は、Hi/Lo切り替えを電磁石でバルブを移動して行うのはサンヨーテクニカと一緒ですが、モーター部がとても小さいです。
また、値段はサンヨーテクニカの半分ぐらいです。
当時、サンテカもものすごく安かったのに、時代は変わっていますね〜。

今回も前回と同様、何か問題が発生したら、その場で簡単にハロゲン球に戻せる様にすること、また球切れ警告灯が点かないようにすること、ノーマルの配線を変えないこと、を目標にしました。

まずは前回の状態です。

バルブ後ろのモーター部が大きいため、ヘッドランプユニット
裏蓋に穴を開けて、ゴムの板で塞いでいました。

(この部分だけが、見た目でノーマルの状態と違って
いました。)

何度か交換しているのですが、数年でひび割れてきます。

また、HID回路をヘッドランプユニットの下側に両面テープ
貼っただけでしたので、外れてきていました。

今回も、HIDの回路は同じ位置に配置する予定ですが、
今度は落ちないように工夫したいと思います。

今回は、アルミ板の上にHID機器を配置し、ライトユニットの
下にぶら下げる構造にしたいと思います。

まず、ライト下にどれぐらいのスペースがあるか調べる
ために、段ボールで型紙を作りました。

HID機器を収納するために4cmの高さを確保し、実際に
ライトの下に付けて車体と干渉する部分を切り取った結果、
こんな複雑な形状になりました。


ホームセンターで厚さ2mmのアルミ板を買ってきました。

その上に、型紙を置いて、マジックで型取りします。

直線部分は、カッターで切り込みを付けます。

結構深めに切込みを表裏両面につけます。

机の角等を利用して、ちょっと折り曲げます。

反対にもちょっと折り曲げ、また反対にちょっと折り曲げ、
をキコキコと繰り返すと、ぱきっともげます。
(意外と簡単です。)


切り込み部分は、金ノコを使用しても良いのですが、
仕上げと部屋の掃除が面倒なので、
私は「ハンドニブラー」という工具を使って切断しました。

ハンドニブラーは、刃で数ミリずつ部材を噛み千切って行く
様な工具です。
(昔からアルミ加工に重宝しています。)


型紙どおり、アルミ板を切り出しました。

次に、実際にHID機器を配置し、取り付け用の穴を
開けます。

黒く塗装する予定ですので、塗料の食いつきが良くなるよう
に、紙やすりをかけました。


HID屋のキットでは、Hi/Lo切り替えリレーは、一つで左右
両側を操作するようになっています。
今回、私は左右独立した回路にするため、Hi/Lo切り替え
リレーをもう一つ購入しました。
部品単位で買える点も、HID屋は良いですね。

HID屋のキットではHIDの電源は、バッテリーから直接引く
様になっています。私の場合、ランプユニット内のH4バルブ
のコネクタから、電源を含めて配線する予定ですので、
Hi/Lo切り替えリレーの配線を切断して変えます。
すずたか師匠と同じく、買ったとたんに保証対象外です。


各機器は、両面テープでアルミ板に固定し、ネジで止めます。


電源を、H4バルブのコネクタHi/Lo両方から繋ぐため、
逆流を防ぐために、ブリッジダイオードを入れています。
これが結構熱をもつため、アルミ板は放熱板を兼ねてい
ます。


ブリッジダイオードは、端子がむき出しのため、防水用に
コーキングしました。


配線は最短になるように、色々加工しています。
保証対象外です(^^;。


ランプユニットの下側に、スペーサー用の穴を開けます。


HID回路を取り付けました。


配線が、ワイパー取り付け台座を貫通しています(^^;。


こんな感じで、回路がランプユニットの下に隠れます。

HID屋のHIDバーナーは、どういうわけか台座がちょっと
大きくて、ランプユニットに取り付けるのに支障があります。

無理くりはめても良いのですが、ただでさえプラスチックが
弱っているランプユニットですので、ハロゲン球に取り替える
ときに、力がかかってランプユニットが壊れてしまう恐れが
あります。

そこで、バーナーの台座を加工します。
(保証対象外です。)

バーナーの根元のビスを外します。

バーナーと台座を分離します。

このツメをちょっと短くし、太さも調整します。
この台座は銅を亜鉛メッキしたもので、柔らかいので
金ヤスリで簡単に加工できました。

鉄だったら大変でしたので、助かりました。

外周も削ってちょっと小さくしました。


かるくはまる様になるまで調整します。
ぴったりになりました。


ランプユニット内の配線はこんな感じです。
HIDバルブを外して、コネクタを繋ぎ替えてハロゲンバルブ
に戻すことが出来ます。


こちらは左側の回路です。

左側も無事収まりました。


HID屋のショートタイプバーナーの場合、裏蓋を加工しなく
ても取り付けられそうです。

これくらい隙間がありますので、光軸調整も充分余裕が
ありそうです。


こんなこともあろうかと、穴を開けていない裏蓋をヤフオク
で昔に仕入れていました。


車体に取り付けました。
エンジンルームからでも、HIDが付いている事は判別出来
ません。

こちらは右側。
HID回路は全く見えません。
ランプユニットへの配線もノーマルのままです。


とても明るいです(^^。

無事2016最新バージョンのHIDランプに換装出来ました。
かなり自己満足的な作業でしたが、配線がすっきりとして良かったです。
今回、色温度12000kの一番白っぽいバルブにしました。
サンテカで一度バルブを買い換えたときに色温度が高いのにして、そちらの方が明るく感じたからです。

今回も電源はH4バルブのコネクタから取っていますので、当然球切れ警告灯は点きません。
車体側は無加工でポン付けが出来る、ハロゲンと完全互換のHIDランプユニットが出来ました(^^。