フューエルポンプリレー&OVPリレー交換


!!ご注意!!

私が交換したフューエルポンプリレー (001-542-9619)は、電動ファンステージUのものではないか?
というご指摘を頂きました。

確かに同じ部品番号で電動ファンステージU用のリレーが使われている様です。
リレーボックスの隣の青いリレーは002-542-0119で、パーツリストによると電動ファンステージTとなっています。
ということは、私が交換したリレーは電動ファンステージTのリレーの隣にありましたので、
電動ファンステージU用の可能性が高いかもしれません。

調べてみましたところ、このリレーは「電動ファンステージU」用のものでした。
◆訂正◆フューエルポンプリレーの場所」をご参照下さい。

2017年2月

つい最近まで絶好調だった私のW124ですが、エンジンの始動性が急に悪くなってきました。
でもしばらくセルを回せばエンジンはかかり、ちょっとパワーが無い感じはしますが、動いていました。

ある日、いくらセルを回してもついに始動しなくなってしまいました
またコンピューター?、と保守用に在庫しているエンジンコンピューターと交換しましたが、状態は変わりません。

どうやら、燃料がエンジンまで来ていない感じがします。
交換したばかりで動作音が小さくなったために分かりにくかったのですが、どうやら燃料ポンプ動いていません
燃料ポンプは新品ですので、これが原因とは考えにくいです。
ググって調べたところ、燃料ポンプが動いていない場合はフューエルポンプリレーOVPリレーを疑え、とあります。

それほど高価なパーツではありませんので、部品があるうちは新品を使え!ということで純正部品を注文です。


届いたパーツ。

・フューエルポンプリレー 001-542-9619 \4,060
・OVPリレー 000-540-6745 \12,600

いずれも純正・税抜きです。


OVPリレーは過電圧が機器にかかると切れるリレーです。
回路とヒューズが内蔵された、結構凝ったパーツです。


フューエルポンプリレーは、ヒューズが内蔵された単純な
機械式リレーの様です。

機械式リレーとは、スイッチを電磁石で機械的にON/OFF
する
素子です。
機械式リレーは長年使用すると接点が傷み、接触不良
起こります。

最近は機械的な接点の無い、電子回路によるソリッド
ステートリレー
というものもありますが、電子回路も寿命
がありますので、自動車の様な振動やノイズが多くて、
スイッチング速度とか、スイッチングノイズとかがあまり
問題にならない環境では機械式リレーの方が適している
場合もあります。


OVPリレーはバッテリーの後ろのエンジンコンピューターの
横にあります。


フューエルポンプリレーは、ヒューズボックスの後ろに
あります。


まず、フューエルポンプリレーを交換します。
ヒューズボックスの蓋を開け、ケースの上側を外します。


ケース上蓋はビスで止まっています。


6本のビスを外すと開ける事が出来ます。


一番手前の緑のやつがフューエルポンプリレーです。

!!訂正!!
このリレーは「電動ファンステージU」用のものでした。
◆訂正◆フューエルポンプリレーの場所」をご参照下さい。

引き抜いて、新品に交換します。

これが原因かどうか確認するため、ここでエンジンをかけて
みます


結果は交換前と同じで、エンジンが始動しませんでした。

フューエルポンプリレー問題なかった様です。
でも、痛む部品らしいので新品交換しておけば安心です。


次に、OVPリレーを交換します。
バッテリーを下ろし、後ろの樹脂製カバーを外します。
エンジンコンピューターの横にあるのがOVPリレーです。


エンジンコンピューターは外さなくても良いのですが、
私は原因究明のためにコンピューターを予備のと交換
していましたので、それを戻すために外しています。

OVPリレーの樹脂性カバーは上に引き抜くと外れます。


結構深いところにあるボルトで固定されていますので、
細い柄の小型のラチェットドライバーで外しました。


樹脂製のカバーはキレイにしました(^^。

新しいOVPリレーを取り付けておしまい。

試したところ、エンジンは無事始動するようになりました!!
原因はOVPリレーでした。


OVPリレーの故障の原因を調べたいと思います。
古いOVPリレーの端子を見たところ、ひどい腐食等は
無いようです。
ケースを開けてみましょう。


ケースはアルミで出来ていて、根元をかしめて固定して
いますので、細いドライバー等でケース根元を押し広げて
外します。


回路はとてもキレイです。


ネットによりますと、基板のハンダ付けがクラックという
小さなひび割れをおこし、回路が不良になるそうですが、
見たところクラックは無さそうです。


問題はここです。
アルミのケースに回路が接触しないように絶縁板がある
のですが、この部分の内側に焦げ跡のようなものがあり
ますので、多分これが故障の原因でしょう。

修理できないこともないのですが、もう新品を付けてしまい
ましたので、とりあえず部品取り用に保管しておきます(^^。

うそのように調子が良くなりました!!

エンジンの始動性もとても良くなり、アクセルを踏むと加速時に明らかにパワーが増した感じがします。
こんな小さな電子部品一つで、ここまで調子が変わるとは驚きです。
燃料ポンプが果たす役割はとても大きいのですね!!

車の調子が悪いと、もう古いからしょうがないとか、買い換えようかなとか思うかもしれませんが、実は簡単な部品交換でよみがえるのを何度も経験しています。
車は数年でダメになる機械ではありません。
ダメになった部分を交換すれば、まだまだ愛着のあるものを使い続けることが出来ます。

W124メンテは楽しいですね!!