HIDヘッドランプ取付

5年ほど前に雑誌で見たベロフHIDシステムはとても高価(15諭吉ぐらいしたような)で、当時はHIDが何かも知らず、なんでランプごときにここまでお金をかけるのか、と思っていました。
近頃は安いHIDシステムが沢山あり、W124をHID化される方も随分増えてきました。
あのハロゲン球とは比較にならない明るさはとても魅力的ですね・・・。

私もHID化するにあたり、以下の点にこだわりました。

 ・ハイビームを殺さない(フォグをハイビームにしない)。
 ・何か問題が発生したら、その場で簡単にハロゲン球に戻せる様にする。

W124のヘッドランプには、H4型という、1つのバルブ内にハイビーム・ロービームの二つのフィラメントが仕込まれた電球が使われています。
HIDランプは構造上、このように二つの発光体を一つのバルブに収めるようなことが出来ないため、W124をHID化するにあたり、メインランプはロービーム専用にして、内側のフォグランプをハイビームに改造したりします。
E500やAMGの様にバンパー下に別のフォグランプが付いているならばそれで良いのですが、私の車にはありませんので、ちょっと導入を躊躇していました。

最近、H4球と完全に互換性がある(ハイビーム・ロービームが一つの電球で出来る)HIDシステムが安価で入手できるようになってきました。
これは、なんとHID発光体の位置をモーターで動かすという力技でH4球のハイビーム・ロービームを実現しています。
高価なベロフは置いておいて、そのようなHIDシステムで手頃な値段の物を探していましたところ、サンヨーテクニカのHIDシステムに行きあたりました・・・。


サンヨーテクニカ(略してサンテカ)のHi/Lo切り替え機能付き
H4型HIDシステム。
私はあまり発光色が青いのは好かないので、4300Kの物に
しました。
ヤフオクで3万円ぐらいで入手しました。


左からバーナー、インバーター、イグナイター、
Hi/Loコントローラです。左右二組あります。


問題のバーナー。
Hi/Lo切り替えモーターが内臓されているため、上のH4球と
比較して後部がかなり飛び出しているのが判ると思います。
このままでは、ランプユニットのフタにあたってしまい、装着は
出来ません。




そこで、裏蓋にバーナーのお尻を逃がす穴を開けます。


バーナーにはH4球互換の台座が付いていますので、はじめに
それをはめ込みます。
下部の留め金が入らないため、ペンチで曲げて留まる様に
しました。
また、スモール球のコネクタがバーナーコネクタカバーと干渉
するため、下側に折り曲げています。

リフレクターの中心にある遮光板は、ラッキーなことに
HIDバルブの遮光板とは干渉しませんでしたので、
ハロゲンバルブに戻すことも考慮して、付けたままに
してあります。


こんな感じで、バーナーのお尻を逃がします。


防水・防塵のため、厚さ1mmのゴム板を適当な大きさに切り、
ゴム系接着剤で貼り付け、フタをします。
耐熱耐久性は不明ですが、とりあえず様子見です。


こちらは左側。
微妙に右と形状が違いますが、作業内容は一緒です。


ランプユニット内に、インバーターやイグナイターを格納する
スペースが無いため、外に取り付けます。
ユニット外に配線を出すため、防水・防塵用にこのような
ゴムブッシュを買ってきました。2個で90円ぐらいでした。


ランプユニット下に穴を開け、ゴムブッシュを取り付けます。
ゴムブッシュは薄いゴムでふさがっていて、配線の太さに
合わせて穴を開けます。



装置の設置と配線が終わりました。
車体のランプユニットが収まっている場所に合わせて、
各機器の配置を工夫してあります。
接着はHIDシステムに同梱されていた強力両面テープ
です。アルコール等でしっかり脱脂して貼り付けます。
耐熱耐久性は不明ですが、とりあえず様子見です(爆)。



ランプユニット内の配線。
とってもすっきりしています。HIDバルブをハロゲンバルブに、
替えることも、コネクタを繋ぎかえるだけで簡単に出来ます。



車体に付けました。
全ての装置をランプ下に取り付けたため、変なゴムが
ランプユニット裏に貼り付けてあること以外、ノーマルと
何ら変わりありません。
パッと見では、まずHID付きには見えないと思います(^^。

いやー、ホント明るくなりました。
HIDはランプがすぐに点かないため、無灯火状態からのパッシングには向かないのですが、スイッチをONにしてから点灯する感じが、とてもカッコイイです。
これで消費電力ハロゲン球より少ないとは驚きです。
心配していたランプ切れ警告灯も問題ありませんでした。
ハイ・ロー切り替えも上手く動作しています。

今回は、現物合わせの穴あけ作業がありましたため、取付には6時間ぐらいかかってしまいました。
車が使えないと困るため、エイヤっと一日で作業を終わらせました・・・大変疲れましたが、満足感高いです(^^。