ヘッドライトスイッチ交換

2016年7月

一年ぐらい前から、ヘッドライトスイッチの操作感が、何となく「ぐにゃっ」という感じになってきました。
このスイッチもそろそろ寿命だなと思って、部品を取り寄せておきました。

数日前ヘッドライトを点けようと操作すると、「ばきっ」という音がして、ついにスイッチが回らなくなりました。
幸いスモールランプまでは回りますので、その日はフォグランプを点けて何とか用事を済ませました。

部品もありますし、次の休日に交換作業です。(楽しいですね〜)


ヘッドライトスイッチ 000-545-6004 \10,000 (純正)
ものすごく大きく立派で、値段も高いです。
でもまだ純正部品があるうちはそれを使います。

コネクタの仕様は年式によって異なります。
部品番号が細かく異なりますので、オークション等で入手
される場合は要注意です。

さて、交換です。

ツマミを抜きます。引っ張れば抜けます。


ツマミの根元のナットを外します。


パネルを外します。
ツメで止まっているだけですので、右側から浮かすように
慎重に、でも大胆に外します。
ヘッドライトの高さ調整スイッチのバキュームの配管と、
イルミランプを外します。
こちらもツメではまっているだけですので、慎重に真っ直ぐ
引き抜きます。


この根元は、外し方が見えなかったので、外さず放置
しました。


ダッシュボード下のカバーを完全に外してしまうのは
大変ですので、スイッチを交換できる程度のスキマを
作ります。

まず、ダッシュボードの上下を繋いでいるネジを外します。



ダッシュボードとペダルの間のカバーを留めているボルトを
外します。このカバーも外しません。


ダッシュボード下のカバーをずらします。
写真の通り、ヘッドライトスイッチは裏から差し込んで、
回してツメで固定されています。
反時計回りにちょっと回すとツメが通るスキマにあわせる
ことが出来ます。

スイッチ本体が出て来ました。


デカいコネクタですね〜。
スキマに内装はがしのツールを差し込んで少しずつ
こじりながら抜きました。
あ、ここで端子をショートさせると大変ですので、バッテリー
の端子は外しておいた方が良い
でしょう。
(私は忘れていましたので、あわてて外しました。)
シロウトはちょっとしたミスで、取り返しの付かないことに
なりますので、慎重に!


抜けました。デカいスイッチと同じサイズのコネクタです。


新しいスイッチに交換。


戻します。
先端にイルミランプが付いていますので、古いほうから
移植します。


元に戻して完成!!

おまけ。

ヘッドライトスイッチのイルミランプが切れていて点灯して
いませんでした。
高いものではないのですが、取り寄せるのに時間がかかり
ますので、自作でLED化してみました。

鉄道模型の電飾に使おうと思って秋月電子で大量購入
していた小型の電球色LEDが、W124のイルミ用ムギ球と
ほぼ同じサイズ!

明るすぎても雰囲気を壊しますので、程よい明るさになる
ように、ムギ球と比較しながら抵抗値を調整します。
100KΩでちょうどムギ球と同じぐらいの明るさになりました。

切れたムギ球のケースに収め、互換LEDの完成です!
ムギ球に比べると、消費電力も寿命も桁違いです。

これから順次、イルミランプが切れたらこちらに交換して
おけば、交換しにくい所のランプは安心ですね。

但し・・・

この自作LED電球にはプラスマイナスの極性があります。
電球と違って、LEDには極性があるためで、市販のLED
電球には、従来の電球と互換性を持たせるために
4つのダイオード素子を使用したブリッジ回路が付いていて
どちら側に挿しても大丈夫なようになっています。

この電球はあまりに小さすぎて、ブリッジ回路を内臓
出来ません。
でも、装着時に点灯する方に差し替えればいいだけ
ですので、自分で交換する場合は問題ありませんよね。

1時間ほどで、交換完了。
ヘッドランプスイッチを回すと、「カチッ」として、新車のフィーリングです。
(新品のスイッチですのであたりまえですよね。)

イルミランプのLED化の件ですが、
W124のイルミネーションは、1980時代では保守的な?最先端だったのでしょうが、今となってはレトロな雰囲気満載です。
これはこれで魅力的ですので、その雰囲気を壊さないように、明るさより電球の温かさを重視したLED化が大事だと思っています。
電球色LEDという最先端製品のおかげでそれも可能になってきました。最先端技術で古いものを模倣する、面白いものですね。