キーレスの交換

2018年7月

先日、この車両を購入した業者に車検をお願いしました。
メンテナンスはDIYで行っているので、車検を通すだけお付き合いでお願いしていました。
いざ納車というとき「エンジンがかからない〜(泣)」と自動車屋さんから電話が・・・

キーレスが反応しないので、何かイモビ関連で引っかかっていると思った様です。
弱々しくウインカーが点きっぱなしになっているらしい。
これって「バッテリー上がりじゃん!!」。

車検に出して、バッテリーを上げられてしまうのは初めてですし、エンジンがかからないと
業者さんが泣きついて来るのも初めてです。
どうやら、前日車検終了後にキーレスのハザードボタンを間違って押してしまったらしく、
普通、キーレスのハザードは一定時間で切れるのですが、私の車の古いキーレスは
バッテリーが無くなるまで永遠にハザードを出し続けるらしく、途中でキーレス内の
ハザード用リレーが焼き付いてウインカーが点きっぱなしになってしまい、結果バッテリーが
上がってしまった様子です。

怒りを抑えつつ、車を引き取りました。(車検費用はしっかり取られました・・・)
これを機会に、もうこの業者とのお付き合いは止めて、ユーザー車検に切り替える良い
機会となりました。

さて、気を取り直してキーレスを修理しようかと思いましたが、ヤフオクでこのタイプの
キーレスが入手できましたので、新品に交換することにしました。


製造中止になっているこのキーレスを入手したのは、キーレスリモコンが
ジャックナイフ式に鍵が飛び出すタイプで、古いキーレスで作った鍵を
そのまま使いたかったからです。

左が前に取り付けたもので、分解して基板を取り出しました。
右が新品。大きさが半分ほどになっています。
専用ハーネスはありませんので、自分で作ります。


壊れたキーレス。黒い箱がリレーで、施錠用、開錠用、ハザード用と
3つ付いています。
テスターで調べたところ、ハザード用のリレーが動かなくなっていました。
これだけを交換しても治せるのですが、今回は新品交換します。


新しいキーレスの基板です。こんなに小さい!
端子の配線を確認しておきます。


ハーネスを設計しました。

W124のドアロック用ポンプのモーターは、モーターへの信号線を一定秒数
GNDに接地すると施錠され、+12Vを付加すると開錠されます。
通常はキーの操作による信号線をそのまま繋いでおき、キーレス動作時に
割り込んで信号を操作します。

キーレスは、開錠リレーと施錠リレーのそれぞれ一定秒数動作する仕組み
ですので、それを上手く組み合わせて条件通り動作するようにします。

パズルの様ですが、回路図を見ると判ると思います。
キーレスが動作していないときはスイッチ側とモーター側は結線されてい
ますが、開錠リレーが動作するとスイッチ側の結線が切れ、モーター側に
(+)が付加されます。
施錠リレーが動作するとスイッチ側の結線が切れ、モーター側がGNDに接地
されます。


作成したハーネスです。
前はハザードへの配線が1本しか無かったので、ダイオードで分岐させる
必要がありましたが、新しいタイプはちゃんと2本あり、ダイオードは不要
です。


キーレスを前と同じスポンジで包みました。


ドアロック用ポンプモーターに繋いで完成です。

ハーネスの設計が面白かったです。
キーレスのスイッチも新品になって気持ちいいですね(嬉)。