フロントロアアームブーツ交換

2015年10月

ブレーキディスク交換時に、フロントロアアームのブーツが破れていることに気付きました。
これが破れていると、車検に通りません!
また、このゴムの中はグリスが詰められていて、このグリスが切れると、ボールジョイントが磨り減ってガタが出てきます。
E320はロアアームにボールジョイントが溶接されており、以前のW124のようにボールジョイント部だけを交換することが出来ず、
ロアアームごと交換することになります。
すると、ものすごくお金がかかりますので、早めに修理することにしました。


購入したパーツ。
フロントロアアームボールジョイントカバー(純正)\1,146(1個)
ハブベアリンググリス(純正)\1,522



まず、ステアリングの向きが自由に変えられるように、
タイロッドの片方を外します。
ここでも、「タイロッドエンドセパレーター」が大活躍!


ステアリングがフリーになったところで、ブレーキキャリパー
を外します。60cmブレーカーバーでエイっと緩めます。


外したキャリパーは、ヒモで吊るしておきます。


ブレーキディスクを外します。


ハブキャップを「ハブキャッププライヤー」でこじ開けます。
これも、ストレートアマゾン店で購入しました。
\2,000しなかったと思います。


おー、ねちょねちょ(笑)。


5mmのヘキサゴンでロックボルトを緩めます。


ハブを固定してるナットを外します。


あとは、ハブを引き抜けば、ベアリングと一緒に外れます。


外したハブ。


シャフト側。
グリスは古いものを拭き取って、組み上げる時に新しいもの
に交換します。


続いて、ABSセンサーを外します。


磁石なので、砂鉄が付いていますので、掃除します。


プレートを外します。ヘキサゴンでした。


やっとロアアームブーツが見えました。


しっかり破けています(笑)。


今回、スプリングは外さないので、ロアアームにジャッキを
かけます。
ダンパーの下側ボルトをブレーカーバーで緩めます。
緩んだら、ラチェットレンチで外します。


上側ボルトもブレーカーバーで緩めます。
もう片方にラチェットレンチをかけて、空回りを防ぎ、
緩んだら、ラチェットレンチを回して外します。



ロアアームボールジョイントを固定しているボルト・ナットも
同様に外します。


ハブナックルが外れました。
ここまで20分ぐらい。順調です。


外した部品が一杯!


ボールジョイントはまだ固く、ガタは無いようです。
(ヨカッタ〜)


外したブーツ。まだグリスも残っています。


古いグリスを拭き取って、きれいに掃除します。


新しいブーツに黄色いシールリングを先にはめます。
取り付けた後でこれをはめるのは不可能です。


中にたっぷりグリスを入れ、ボールジョイントにもたっぷり
グリスをつけて、ブーツをはめます。

ブーツの根元を被せるのが一苦労でした。

ボールジョイントを倒した側のブーツの根元は簡単に溝に
はまります。はまったブーツを押さえつつ、ボールジョイント
を起こして、ブーツ根元全体が溝にはまるようにブーツを
引っ張って溝にかけます。

これが結構難しい!!


メーター外しの道具や・・・


内装外しの道具などを駆使して・・・


やっとはまりました。
最初は30分かかりましたが、だんだんコツが分かってきて、
反対側は5分で成功しました。


次に外れ防止の板ばねをかけます。
これは簡単でした。


完成!!

後は元通り組み上げます。
ハブベアリングの締め付けは、新しいグリスをなじませつつ
ガタが無く、スムーズに回るように調整しました。


ハブキャップは、このようにドライバーとゴムハンマーで
ハブを回しつつ叩き込むのが一番簡単でした。

左右で4時間ほどかけて、無事交換完了。
これで車検も安心!、
フロントロアアームボールジョイントも安心!!。

ここまで分解するのなら、ついでにフロントダンパーも交換すれば良かったと、後悔・・・。
でも、サンデーメカニックは、いっぺんに沢山のことをやると体力・気力が持ちませんので、
今日はこれぐらいでカンベンしてやって、ダンパーはまた後日に・・・。