エアコン コンデンサ清掃

2017年5月

暑くなってきましたね。
私のW124も冷却ファンが頑張って動いています。
W124は、ラジエターの前にエアコンのコンデンサーが設置されていて、冷却ファンのカバーとコンデンサーの間にゴミがたまるのは有名な話?ですよね。

今回は冷却効率アップのために、このゴミ掃除を行いたいと思います。


今回はタイヤを外さないので、樹脂製スロープにのせて
作業します。
車体を持ち上げ、アンダーカバーを外します。

まず、外気温度センサーを外します。


ナンバープレートを外し、外気温度センサーの配線を通す
穴の蓋を外します。


外気温度センサーを固定しているネジを隠している蓋を
取ります。
小さなマイナスドライバーを挿し込みます。


取れました!


ネジを外し、外気温度センサーをバンパーの穴から奥に
押し込んで置きます。

次に、バンパーを外します。


車体の下に潜り込み、左右のボルトを外します。


続いて、中央より左右4つのナットを外します。


上側はラチェットが入らないのでメガネレンチで緩めます。


外れました!。

ナットを外しても中央よりのボルトがバンパーを支えて
くれて落ちてこないため、一人でも問題なく作業可能です。
良く考えられていますね!。

続いて、冷却ファンの前に付いている補器を外します。


ラジエターを固定している金具を外して、ある程度
ラジエターが後ろに動くようにしておきます。


パワーステアリングオイル冷却パイプを固定しているボルト
を外します。


上側はボルトです。


続いて下側。


下側は木ネジです。戻すときに間違えないようにしましょう。


ホーンを外します。


一つのナットで二個とも止まっています。


配線コネクタを抜いて取り外します。


ホーンを固定していたパイプを外します。
上側は、ラジエターをちょっと動かしてラチェットでボルトを
外します。


下側は、車体下からメガネレンチを入れて、裏側から
ボルトを外します。


タイラップでホーンの配線が固定されていますので、
タイラップのロックツメを押して、壊さないように外します。
再利用しないで新品のタイラップを使うのでしたら、
切ってしまって構いません。


パイプが外れました。


パワステオイル冷却パイプを少し前に動くようにするため、
エンジンルーム内のパイプを固定しているボルト2本を
外します。


パワステオイル冷却パイプは外さず、少し手前に引き出し
ます。

冷却ファンカバーを外します。


冷却ファンカバーは6本樹脂製ピンで止まっています。
ピンを壊してしまうと替えを用意していないので、CRC5-56
を注して緩みやすいようにします。


内装剥がしツールが、ピンのロック外しにぴったりです。


このピンは中央のロックを引き出すと、外れるタイプです。
6箇所全て外します。


下側のツメに差し込んである部分を上に少し持ち上げて
外します。
この時点で、溜まっていたゴミがパラパラと落ちてきます(^^;。


これからが結構苦労しました。
冷却ファンの2個のモーターのでっぱりが引っかかって
ファンカバーを取り出せません。

樹脂製の冷却ファンカバーを壊さない様に、でも大胆に
変形させつつ、ラジエターとコンデンサーを後ろにずらしつつ
モーターの出っ張りを片側ずつファンカバーを斜めにして
逃がしたりしながら、何とかファンカバーを取り出しました!。


これが今回目的のゴミです。
枯葉やら何やらが一杯。
ナイロンブラシを使用して綺麗に掃除します。


エアコンのコンデンサーを家庭用エアコン洗浄スプレーで
掃除しようとしましたが、冷却ファンが邪魔をしてきれいに
なりません。

冷却ファンを外して掃除することにしました。


左右4箇所のボルトを外します。
狭いので大変ですが、小さなスパナを使用すれば可能です。


配線コネクタを外し、中央のボルト2つを外すと取り外す
ことが出来ました。


モーターのあたりはゴミが取れていません。
やはり冷却ファンを外しての掃除が正解です。

エアコン洗浄スプレー2本をたっぷり使い、ナイロンブラシと
エアダスターを使い、念入りにコンデンサーを清掃しました。
これでエアコンの効きもだいぶ違うでしょうね。


冷却ファンも掃除しました。右が掃除前、左が掃除後。
モーターの軸受けもグリスアップし、ブラシにもCRCを注し
ました。


取り付けは、外したのと逆の手順で。
左側は良いのですが、


右側は狭いです。
小さなスパナで頑張って締め付けます。


ファンカバーもきれいに掃除しました。

ファンカバーの下側に穴を開けますと、走行時の冷却性能
はアップしますが、冷却ファン作動時に気流が下に逃げて
しまい、コンデンサーとラジエターの間を通りにくくなって
冷却性能が落ちてしまいます。

コンデンサーとラジエターの間は、障害物(冷却フィン)の
ために空気抵抗が大きいので、下に楽に通れる穴が
あったら、気流はみなそちらに流れてしまいますよね。

私は都内の渋滞の中を走りますので、ファンによる冷却
がとても大事
ですので、穴は開けていません。

ボンネットを開けてエンジンをかけた状態の時に
冷却ファンが動作すると、結構すごい量の熱い風が
ラジエターとエンジンの間から吹き上げてきます。
冷却ファンは結構大きな風圧を作っているのですね。

走行時にには開いて、冷却ファン動作時には閉まるような
弁のような蓋がこのカバーの下側にあると良いのかも
しれませんね。


ホーンも掃除して、全ての補器を戻して終了!。
ラジエター周りが新車のようにきれいになりました。

バンパー、外気温度センサー、ナンバープレートも戻して
無事終了です。

長年掃除したいなと思っていた場所に手が入れられて満足です。
エンジンフロント周りもとてもきれいになりましたし、エアコンも心なしか良く効くようになりました。
昼をはさみ、3時間ほどかけてまったり日曜整備でした。
楽しかったです(^^。